FC琉球、遠いゴール けが人続出「総力戦」で臨むも惜敗 新潟に0―1


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 サッカー明治安田J2は23日、全国各地で第14節を行った。FC琉球は新潟市のデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟と戦い、0―1で敗れた。3勝6敗5分けで勝ち点14。順位は18位のまま。ボールをつなぐサッカーが持ち味の琉球だが、序盤は新潟にボールを支配された。徐々にボールをキープするがシュートまでは至らない。ロングパスを通されると前半43分、連係プレーからシュートを決められた。後半に池田廉が入ると琉球ペースに。連動して決定機を何度もつくるが、ゴールは遠かった。次戦は29日午後7時から、タピック県総ひやごんスタジアムでモンテディオ山形と戦う。

 序盤は主導権を握られたが、小泉佳穂がボランチに下がると中盤でのボール回しが増えた。するとチームは次第にリズムをつかみ連動し始めた。しかし、前半終了間際に痛恨の失点。後半は琉球のペースだったものの、この1点が最後まで響いた。

 けが人が多い中、選手は本来のポジション以外も柔軟に対応した。この日は風間宏矢が1トップで出場。途中から右サイド、左サイドとさまざまなポジションをこなした。後半25分には若手の上原牧人(まきと)を投入。上原は駆け上がる田中恵太に縦パスを通し好機に絡むなど活躍した。

 Jリーグ3試合目となった上原は「縦のプレーや裏への抜け出しでゴールに絡みたい。プロの世界なので覚悟を持ってやりたい」と意欲を見せた。

 少ないメンバーで「満身創痍(まんしんそうい)」(風間)という状況で夏場の5連戦を闘い抜いた。チームの今ある総力を注ぎ、奪われたら奪い返すといったハードワークを貫いた。風間は「完全にやられたという試合はない。タフな日程が続くが、このメンバーなら勝ち点を拾える。反省点を次に生かしたい」と次を見据えた。


(1)デンカS
新潟 1 1―0 0 琉球
5勝   0―0   3勝
7分け2敗      5分け6敗
(22)       (14)
▽得点者 【新】 高木(1)
▽観客 4476人