沖縄知事、緊急事態解除後も「コロナ注意報」発令の意向 旧盆を警戒


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玉城デニー沖縄県知事

 沖縄県の玉城デニー知事は25日夜、日本テレビの「深層NEWS!」にビデオ会議システムを通じて出演した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、県独自の緊急事態宣言を29日に解除した後も県民に対して一定期間、行動の自粛を促す考えを示した。31日から9月2日の旧盆によって県内で人の移動が活発化することを警戒し、1週間から10日間程度、「注意報」を発する。玉城知事は29日までに旧盆の過ごし方についてメッセージを発信する予定だ。

 玉城知事は「医療体制は非常に逼迫している」との認識を示した上で、「沖縄は31日から(旧暦の)お盆入り。29日までが緊急事態宣言だが、引き続き1週間や10日くらいは宣言を解除しても様子をみないといけない。『注意報』という形でを発出しないといけない」と述べた。

 一方、8月からの緊急事態宣言では県外からの渡航自粛は求めていないが、観光で訪れる人は着実に減っているのが実情だ。玉城知事は「県民が自粛していることもあって、観光客は今沖縄に行くのは控えようとのマインドになっている。少しずつ回復させるためのメッセージもこれから必要だ」などと今後の経済回復へ意欲も示した。具体策として「医療体制の状況を見ながら、県内ツアーから少しずつ動かすこともできるかと思う」と語った。【琉球新報電子版】