伊江漁協で初「お魚市」 新鮮マグロ飛ぶように完売 コロナ禍で販売促進


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お魚市で新鮮なキハダマグロを買い求める村民ら=20日、伊江村の具志漁港内荷さばき施設

 【伊江】新鮮な魚を味わい地産地消につなげようと、伊江漁協は「お魚市」を20日、具志漁港内の荷さばき施設で開いた。初の開催で沖縄県の離島漁業再生支援事業の一環。

 会場には午後5時の販売前から多くの村民が詰め掛けた。キハダマグロ600キロ分が用意され、販売開始と同時に小分けされた500グラム千円のキハダマグロが飛ぶように売れた。中でも数量限定の中落ちは数分で即完売。他にもカツオやモズクなども販売され盛況となった。用意されたマグロはほぼ完売した。

 八前隆一組合長は「魚価も下がり漁師たちも苦慮している。販売促進も兼ねて初めての試みだったが、多くの村民に喜んでもらえた。また開催したい」と話した。

 仕事帰りに立ち寄った照屋翔さん(39)は「コロナ禍でこのようなイベントはうれしい。マグロがとても安く購入できたので夕飯のおかずにします」と笑顔を見せた。
 (金城幸人通信員)