タブレット端末使う授業へ準備着々 職員が研修 糸満の西崎中


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タブレットパソコンを使った授業のやり方を学んだ、西崎中学校教職員ら=20日、糸満市の西崎中学校

【糸満】国が2023年度までの実現を目指している「GIGAスクール構想」の一環で、糸満市のモデル校西崎中学校ではICT(情報通信技術)を活用した授業実践の取り組みが進んでいる。20日に最後の職員研修を終えた同校は今後、学年を選定し、生徒に1台ずつタブレットパソコン(PC)を配布、校内での学習や家庭学習に利用してもらう予定だ。同校教師や市教育委員会は「生徒の表現活動が広がる」「教師の業務負担軽減につながる」と話し、期待が高まっている。

 文科省が進める「GIGAスクール構想」は、23年度までに全ての小中学生が学校で1人1台のパソコンを使えるようにする構想。糸満市では西崎中をモデル校に位置付けて研修を重ねてきた。同校はグーグルから205台のタブレットPCの無償提供を受け、授業での活用方法や、家庭に持ち帰って家庭学習に利用する場合の課題などを話し合った。

 20日、最後の職員研修では、ビデオ会議システム「Google meet(グーグルミート)」を使って生徒とビデオ画面を共有する手順などを再確認した。同校の神里一吉校長は「通信費やセキュリティーなどいくつかの課題はまだ議論が必要」とした上で「教師と生徒が円滑に使えるようになれば、生徒は調べ学習やパソコンの機能を活用した表現活動の幅を広げられる。教師と生徒で共有できる情報も増える」と話した。