沖縄県、PCR検査数を倍増 480件から980件 補正予算10億円提案


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 沖縄県の謝花喜一郎副知事は26日、新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査について、1日当たりの実施可能数を現在の480から980に増やす考えを示した。

 また、検査拡充に向けた機器の購入などに充てる費用約10億円を補正予算案として、9月15日開会予定の9月定例会に提案する考えも述べた。PCR検査の拡充を求めた県議会沖縄・自民会派の要請の場で明らかにした。

 県によると、現在、PCR検査の1日当たりの実施可能数は行政と民間合わせて480件で、県と那覇市はPCR検査を拡充するため今月に入り、約130の医療機関と契約を結んだ。

 一方、謝花副知事は感染拡大の要因の一つに、那覇市松山のキャバクラやホストクラブなどの接待を伴う店舗に、本土から働き口として大勢の人が流れてきたことを挙げた。その上で「当初は、いわゆる飲み屋街からだったが、そこから家族、職場に広がり、今や介護施設など高齢者がいる施設にも広がり、我々が守らないといけないところを突破されてしまった」と述べた。