コロナ検査負担で食い違い 玉城知事「保険診療できない」沖縄県は「できる」


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玉城デニー沖縄県知事(16日撮影)

 玉城デニー知事は26日の読売テレビの「情報ライブミヤネ屋」に出演し、新型コロナウイルスの検査拡大のため107の医療機関と契約したことについて「なかなか保険診療としてクリニックで受けることができない。クリニックからすると、メリットがない」と発言した。

 知事の発言について沖縄県の真栄城守医療企画統括監は同日の記者会見で「事実として保険診療でできる」と強調し、患者負担分は県が補塡(ほてん)していると説明した。知事の発言との食い違いについて「確認したい」とした。

 県は医療現場が逼迫(ひっぱく)していることから、これまでのPCR検査の在り方を見直し、濃厚接触者の無症状者が検査できるよう唾液を検査する協力医療機関として107の医療機関と契約した。26日時点で医療機関は県と那覇市で約130に拡大している。

 県はこれまでも検査に関する費用は公費で賄い、患者自身が支払う検査料は発生しないと説明してきた。