首里城で焼損した大龍柱、補修へ移動の準備作業


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補修作業場へ大龍柱の移動準備のため型枠に硬質ウレタンを充填する作業員ら=28日午前10時すぎ、那覇市の首里城公園(喜瀨守昭撮影)

 昨年10月に正殿などが焼失した那覇市の首里城公園で、沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所などは28日、焼損した大龍柱を安全に補修作業場へ移動させるための準備作業と、今後展示や休憩に使用できる仮設施設の作業場を報道陣に公開した。

 沖縄総合事務局は9月中旬ごろの移動に向け、大龍柱を鋼製型枠で囲み、型枠内部に破損を防ぐための合成樹脂「硬質ウレタン」を充てんする。補修作業は10月中にも完了する予定で、今後の利活用について検討していくという。

 沖縄総合事務局は「今後、県や沖縄美ら島財団と連携して、地域と県民の皆さんとともに首里城の復元の歩みを着実に進めていきたい」とした。【琉球新報電子版】