宮里 努 沖縄気象台は29日、フィリピンの東にある台風９号は非常に強い勢力で沖縄地方に接近し、31日夜には大東島地方、９月１日午前には沖縄本島地方と先島諸島に最接近するとの予報を発表した。沖縄地方は30日から波が高く、31日には本島地方と宮古島地方で暴風警報が発表される可能性が高い。９月１日にかけて各地で猛烈なしけ、警報級の大雨、高潮と大荒れになりそうだ。気象台は厳重な警戒と早めの対策を呼び掛けた。
台風は30日午前６時現在、フィリピンの東にありほぼ停滞している。中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで中心から半径95キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。本島にかなり接近する31日午前6時には中心気圧９３５ヘクトパスカルと非常に強い勢力で、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速は70メートルになる見込みだ。
暴風は31日午後に始まり本島、久米島では最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートル、宮古島は最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートルの予報。
雨は31日から９月１日にかけて本島、先島諸島で１時間に50ミリ以上と非常に激しく降り、警報級となる恐れがある。
波は30日から急激に高くなり、31日にはうねりを伴って本島で13メートル、大東島は９メートル、宮古島は８メートルとなる見込み。
