屋宜原に学童・図書館の複合施設 八重瀬町が官民連携提案へ


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屋宜原中央公園(奥)に隣接し、複合施設の建設が予定されている町有地(手前)=25日、八重瀬町屋宜原

 【八重瀬】八重瀬町はこのほど、行政と民間が連携し公共サービスを提供する「パブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)」の手法を活用し、町屋宜原の町有地に学童クラブや町営図書館などが入居する複合施設を建設する構想をまとめた。9月議会に提案し審議される。可決されれば、今年中に着手し、2021年12月に完成する計画。町は今年9月11日までホームページで施設に関するパブリックコメントを募集している。

 施設は屋宜原中央公園隣で、敷地面積537坪(約1775平方メートル)。6階建てで1階は民設民営の学童クラブ、2~3階は町営図書館や学習スペース、4~6階は民間の賃貸アパート12世帯が入居する予定。

 土地は町有地で建物は民間所有のため、町には土地代や固定資産税などの収入が見込まれ、民間企業には家賃収入が入る。2~3階部分は町が家賃を支払う。

 建設予定地は、約20年前「児童センター類似施設用地」としての活用が計画されていた。だが、町財政の問題などで進展していなかった。町は19年4月に民間企業の公募を開始。今月23日には地元の屋宜原区評議委員に説明会を開いた。新垣安弘町長は「子育て世帯が増え、施設の必要性が高まっている。魅力ある地域にするためにぜひ実現させたい」と意気込んでいる。