空自の恩納分屯地、火薬と周辺建物の保安距離足りず 防衛省「適切に処理」


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 【東京】防衛省は28日、全国の自衛隊施設に1401棟ある火薬庫のうち27棟で、火薬取り締まり法に基づいて周辺建物との間に確保する必要がある「保安距離」が不足していたと発表した。航空自衛隊恩納分屯基地(恩納村)も含まれていたが、既に全てで火薬量を減らすなどして適切な措置を講じたという。

 河野太郎防衛相は28日の記者会見で「住民、隊員の安全確保の面で問題があり、大変申し訳ない」と謝罪した。

 防衛装備庁によると、昨年10月、航空自衛隊の12基地で保安距離が十分でない可能性が判明。今年4月までに1401棟を点検した。自衛隊の施設内外に新たに建物ができたことで、保安距離が足りなくなったケースなどがあったという。