コラソン初白星ならず トヨタ車体に27-36 ベテラン棚原、敗戦でも10得点


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琉球コラソン―トヨタ車体 10得点の活躍でチームを引っ張った琉球コラソンの棚原良=30日、愛知県のウィングアリーナ刈谷(琉球コラソン提供)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは30日、愛知県のウィングアリーナ刈谷で昨季4位のトヨタ車体と今季第2戦を行い、27―36で敗れた。前半の中盤以降からゲームを支配され、11―19で折り返した。後半は連続得点で攻撃力を発揮したが点差を縮められなかった。トヨタ車体の伊舎堂博武(興南高―早稲田大出)は5得点を挙げ、チームの勝利に貢献した。次戦は9月5日、宮城県のフラップ大郷21でトヨタ自動車東日本(昨季6位)と戦う。

◆敗戦もいぶし銀の活躍

 ベテランの棚原良が、いぶし銀の活躍でチームを引っ張った。日本代表5人が名を連ねるトヨタ車体を相手に一歩もひるまなかった。徹底したマークが付くと分かると、重圧を受ける前のミドルシュートが有効弾となり、何度もネットを揺らした。高い個人技で10得点を奪い、気を吐いた。

 一方でパスコースが読まれ、次の攻撃の選択肢がない中での強攻策でもあった。東長濱秀作監督は「他の選手がもっと得点力を伸ばせれば棚原へのマークが薄くなり、攻撃の幅が広がる」と課題を挙げる。

 大きな敗因となったのは連続失点。前半13分以降、7―9からの5連続失点が勝敗を分けた。パスの受け取りミスや攻撃が不発に終わる場面が重なる一方、相手には確実に加点された。東長濱監督は「攻撃の足を止められ、焦ってシュートを打たされる場面が長く続いた。逃げ腰になって悪循環に陥っていた」と振り返る。

 棚原は「開幕2戦とも点差は付いたが、いいプレーも出せている」と前向きに捉える。「後半は佐藤草太が意識して動き、ノーマークになるような動きをつくり出せていた」とチームの成長に目を向けながら次戦に臨む。


トヨタ車体(4)
 36―27(19―11,17―16)
琉球コラソン(0)