大城 周子 
大型で非常に強い台風9号は1日午前7時現在、久米島の北西約70キロを1時間におよそ20キロの速さで北北西に進んでいる。
久米島空港では1日午前3時半に最大瞬間風速54.5メートル、渡嘉敷島では2時8分に47.5メートルを観測した。沖縄本島地方では台風の最接近は過ぎたが、気象庁は引き続き暴風への厳重な警戒を呼び掛けている。
1日午前7時時点の中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速は65メートル。台風は勢力を維持したまま北上し、沖縄本島では1日夕方まで、宮古島では1日朝まで暴風となり、一部の住宅が倒壊するような猛烈な風の吹く恐れがある。気象庁は頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなどするよう呼び掛けている。
また、大潮の時期と重なり、沖縄本島中南部では過去最大級の高潮となる恐れがある。気象庁は暴風やうねりを伴った高波、高潮や大雨による土砂災害などへ警戒を呼び掛けている。
沖縄電力によると1日午前7時半現在、県内全域で3万3070戸が停電している。
【琉球新報電子版】
