社会

32時間以上の暴風の久米島 「いつになったら帰れるのか」 停電、破損、被害拡大

海に面した場所にある県立久米島高校前のバス停では、屋根が大きく破損した=1日午後5時半ごろ、久米島町嘉手苅(山口英憲通信員撮影)

 【久米島】1日午前3時半に最大瞬間風速54・5メートルを観測した久米島町では、夕方になっても風の勢いは衰えず、役場職員が島内の被害確認に出掛けることができない状況が続いた。職員は「今のところけが人の報告はないが、この強さの台風で本当にみんな無事なのか」ともどかしそうに話した。

 島内では海に面した場所にある県立久米島高校前のバス停の屋根が大きく破損。比嘉公民館では敷地内にある高さ約10メートルの木が倒れ、一部地域では31日夜から長時間停電するなど、被害が相次いだ。

 「いつになったら帰れるのか」。町内2カ所に開設された避難所には、最大46人が避難した。避難所では停電の影響で一時冷房が使えず、役場職員が慌てて大型扇風機を設置するなど対応に追われた。「久米島では新型コロナの感染者は確認されていないが、密の状態は絶対につくれない。間隔を空けるなど対策をしていても、避難者は不安でいっぱいだろう」と、職員は大きなため息をついた。

 同町西銘で飲食店「ゆくい処 笑島」を営む島袋航弥さん(28)は「停電で冷蔵庫が使えず、破棄した食材もある。コロナの影響でお客さんが相当減った上に、台風被害も重なるとかなり苦しい」と話した。



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