【うるま】旧盆で帰ってきた先祖をグソー(あの世)に送る「ウークイ」が2日夜、県内各地であった。うるま市勝連平敷屋の徳門ツネさん(86)宅では、台風9号や新型コロナウイルスの影響で帰省できなかった親族とインターネットを利用したテレビ電話で結び、実施した。あの世の紙幣「ウチカビ」を燃やす様子などを画面を通して見守り、先祖を新しい形で送り出した。
午後7時、仏壇に向かって手を合わせた。2月に三男の等さんを亡くした徳門さんは「私は長生きしようね」と優しく声を掛けた。東京や千葉など4都県と中継を結んだ。
ウチカビを燃やし始めると、千葉在住の徳門さんのひ孫・下地乃愛ちゃん(3)が「のあもそれを燃やしたい」と言うと、一同が和やかな笑いに包まれて「来年は一緒に燃やそう」と誓い合った。