FC琉球、今季初の3連敗 連戦の疲労で終了間際に致命的失点


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 サッカー明治安田J2の第16節は2日、各地で行われ、FC琉球は石川県の西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と戦い、1―2で敗れた。3勝8敗5分け。勝ち点14で18位のまま。今季初の3連敗を喫した。前半13分、一瞬の隙を突き、阿部拓馬が先制点を挙げた。しかし、42分にロングパスからDFの裏を抜かれ、同点とされた。後半終了間際にGKがはじいた球を押し込まれて決勝点を与えた。次戦は6日午後7時から東京都の町田GIONスタジアムでFC町田ゼルビアと戦う。

<焦点>連戦の疲労、終了間際失点

 終了間際の致命的な失点だった。琉球は前節の大量失点の反省から、守備への切り替えやカウンターへの警戒はできていた。しかし、運動量が落ちた終盤に踏ん張ることができなかった。

 主導権を握りはした後半も連戦の疲労や暑さから動きは鈍い。攻撃陣が横一列のままと単調で、守備を崩すきっかけをつかめず、攻めあぐねた。カウンター警戒の意識の徹底もあったが、リスクを冒した攻撃に転じる余力が残っていなかったように見えた。

 左サイドバック沼田圭悟は古巣との対決で、持ち味のアーリークロスは対策されほとんど発揮できず、「悔いの残る試合になった」。MF小泉佳穂は決定機が少なかったことについて「攻撃のメリハリをつけようとした。根本的なところだがハードワークしないと勝てない」と反省した。

 終盤はファウル覚悟で相手の決定機を防ぎ、守りの意識は前節より徹底していた。しかし、1失点目はカウンターから崩されるという警戒していたパターンで、改善とまでは至っていない。小泉は「もう連敗は許されない。一試合一試合、やれることを全力でやりたい」と次戦へ覚悟を示した。

非常に残念で悔しい

 樋口靖洋監督(琉球)の話 非常に残念で悔しい結果だ。暑い中の連戦で選手の身体が重かった。金沢に対して攻撃のアクションを起こせていなかった。最後の失点はまだタフに戦いきれていないということだ。次に向けてコンディションを戻したい。


(1)石川西部

金沢 7勝2分け7敗(23)

 2―1(1―1,1―0)
琉球 3勝5分け8敗(14)

▽得点者 【金】 杉浦恭(3)ホドルフォ(1)【琉】 阿部(7)
▽観客 1149人