自民総裁選、西銘、宮崎両氏は菅氏に投票、国場氏は岸田氏へ


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 【東京】次期首相を選ぶ自民党の総裁選で、沖縄県選出・関係の自民党衆院議員の投票行動が2日までに固まった。竹下派に所属する西銘恒三郎氏と宮崎政久氏は同日、次期首相の最有力候補となっている菅義偉官房長官へ投票することを決めた。岸田派の国場幸之助氏は岸田文雄政調会長に投票する。

 西銘氏と宮崎氏が所属する竹下派は2日の総会で、菅氏を支持する方針を決めている。西銘氏は「菅氏は沖縄の基地負担軽減担当として沖縄に詳しく、沖縄振興に関する要請も多く対応している。(投票は)自然な流れだ」と語った。宮崎氏は「新型コロナで日本は国難の状態にある。封じ込めが道半ばである中、対処するのに最も適しているのは菅氏だ」と理由を語った。

 岸田氏に投票するとした国場氏は「世界中で分断が起き、日本でも中央政府と沖縄が対立する中で、リベラル保守で包容力のある宏池会の政治が求められている」と訴えた。

 一方、自民党県連は早ければ4日にも議員総会を開き対応を協議する。県連によると、党本部から党員の意向調査を促す文書が届いており、これを念頭に県連は党員による「予備選挙」も含めて検討する。県連関係者によると、県内の党員は約8千人で、予備選を求める声も上がっているほか、議員総会で決めるべきだとの意見もあるという。