沖縄のコロナ感染死者 9割が70代以上 高齢者のリスク高く


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 沖縄県内で新型コロナウイルスに感染し死亡が確認された人は3日までに31人となり、県が未公表とした4例を除く27人はいずれも50代以上で70代以上が9割弱を占めた。感染した患者が死亡する致死率も70代以上が突出しており、高齢者のリスクの高さが浮き彫りになっている。

 27人の内訳は50代2人、60代1人、70代9人、80代10人、90代5人だった。

 県の専門家会議で示された8月26日現在の県内年齢別症例数と致死率に関する資料によると、80代以上の症例数124人に対して致死率は10・5%、70代は126人で6・3%となり、50代の0・8%、60代の1%より数倍高くなっている。

 80代以上は全国の17・6%に比べ低いが、県によると、新規感染者に占める60代以上の割合は8月28日までの1週間で45・9%と半数に近づくなど高齢者に感染が広がっており、医療現場は緊張が高まっている。

 県立南部医療センター・こども医療センター小児感染症内科の張慶哲医師は「高齢というだけで、重症化リスクは非常に高い。基礎疾患がなくても、肥満や喫煙だけでも危険な要素となる」と注意を呼び掛けた。