台風10号「きょう中に命守る準備を」と気象庁 大東島915ヘクトパスカル予想【9月4日午前11時】


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気象庁が発表した台風10号の予想進路図(4日午前9時現在)

 特別警報級とされる台風10号の北上に伴い、気象庁と国土交通省は4日午前、合同会見を開催。「きょう4日中に備えを」「命を守る行動を」と呼びかけた。

 気象庁によると、非常に強い台風10号は、4日午前9時には、日本の南の北緯21度50分、東経135度05分にあり、1時間に約15キロの速さで西北西へ進んでいる。中心の気圧は925ヘクトパスカル。前日の予想よりも少し発達が進んでいるという。

 今後は「猛烈な台風」に発達し5日夜にも沖縄地方に接近。6日午前9時には南大東島の北西約160キロ付近に達する見通しで、中心の気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートルが予想される。周辺350キロでは風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。沖縄地方は、4日は風が強まり海上では大しけとなる。5日から6日はは暴風や猛烈なしけ、警報級の大雨や高潮の恐れがある。

 会見で、気象庁は「台風が接近する地域では記録的な大雨、暴風、高波、高潮になる恐れがあり最大級の警戒が必要」と指摘。5日夜から6日午前中にかけて沖縄地方に接近した後も特別警報級のまま北上を続け、6日から7日にかけて奄美地方から九州に接近または上陸する恐れがある。「自分の命、大切な人の命を守るため早めの行動を」と、強い表現で警戒を呼びかけた。