台風10号接近の大東島住民「怖い」 雑貨店にも客続々


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台風対策でプレハブをワイヤーで固定する建設作業員=3日午後3時48分、南大東島

 【南大東】強い台風10号が大東島地方に接近していることを受け、南大東島では3日、住民らが警戒感を強め、早めの台風対策を進めた。建設現場では強風で資材が吹き飛ばされないよう固定作業に追われ、島内のスーパーでは住民がインスタントラーメンなどを買い求めた。「数日後には品切れしないか」と心配する声もあった。

 台風の接近に伴い、島の南にある亀池港では3日、桟橋に白波が立つ様子が見られた。小中学校の体育館の建設現場で台風対策をしていた建設業の松田涼さん(42)は「久しぶりに大きな台風が来るので心配だ」と話し、台風で吹き飛ばされないようプレハブをワイヤーで固定し、資材も束にして念入りに縛っていた。同僚の仲田茂幹さん(27)も「怖い。自宅の屋根が飛ばされたり停電したりしないか心配だ」と話した。

 島内で唯一、食品だけでなく金物や生活雑貨も扱う与儀商店では、台風に備え住民らが懐中電灯や乾電池、インスタントラーメンを買い求め、品切れ間近となっている。田仲瑠美子店長は「各家庭である程度はストックしていると思う」としながらも「明日、あさってには品切れするかもしれない」と心配そうに話した。