「必要な人に届けたい」 困窮家庭に食料支援 マミーズマーケット協力呼び掛け実現


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企業や個人から集まった大量の支援物資を前にする松田エレナ代表(手前)ら=8月30日、宜野湾市大山の宜野湾マリン支援センター内(松田代表提供)

 【宜野湾】「mammy’s(マミーズ)マーケット」(松田エレナ代表)は8月30日、沖縄県宜野湾市大山の宜野湾マリン支援センターで、企業や個人から寄せられた食料品などを28世帯、100人の親子へ手渡す食料支援を実施した。「マミーズ~」は子ども虐待防止を意味するオレンジリボン運動への寄付や、県内の児童養護施設などへの支援を目的に県内でイベントを開催している。新型コロナウイルスの影響で生活に困窮する家庭やひとり親家庭へ食料品を提供した。

 「mammy’s(マミーズ)マーケット」は、2010年から子育て支援を狙いとしたイベントを県内各地で開催している。これまでチャリティー抽選くじや子ども服のフリーマーケットなど、企画で得た全収益を福祉団体などに寄付する活動を行ってきた。

 今回は、新型コロナウイルスの影響により失業したり、収入が減少して生活が困窮したりした人たちに手を差し伸べたいと、初めての取り組みとなった。

 SNSで寄贈品を募り、同センターと宜野湾市観光振興協会の協力も得た。呼び掛けから1週間で約60の企業や個人からベビーフード、ミルク、米、レトルト食品、紙おむつなどの生活必需品などが集まった。受け取った人からは感謝のメッセージが届いたほか「今度は私が支援する立場になれるよう頑張ります」などの言葉も寄せられたという。

 松田代表は「顔が見える関係で直接支援ができたことは活力につながった。今後も支援を必要とする人へ必要な情報や物資を届け、親子に喜んでもらえるイベントを行っていきたい」と話した。(中川廣江通信員)