国の辺野古サンゴ移植申請 沖縄県が説明求め文書


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
米軍普天間飛行場の名護市辺野古の新基地建設現場

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が6月に県に提出していた大浦湾側のサンゴの移植許可を求める申請について、県は8月31日、防衛局に申請内容について詳細な説明を求める文書を送付した。県は「工事の必要性や移植の妥当性について具体的な説明を求める」としている。

 沖縄防衛局は6月26日付で申請書を出していた。申請では大浦湾側に生息している小型サンゴ類約3万5360群体と大型サンゴ類21群体の移植を許可するよう県へ求めていた。

 県は審査にかかる期間を土日や祝日を除く45日間と設定しており、9月2日が期限だった。県は防衛局から回答が来るまでは審査期間の日数内としている。

 県の担当者は審査期間について「あくまで目安」と説明している。だが県の判断が長引いた場合、国側が対抗措置を取る可能性もある。