「市は誠意もって応えて」石垣陸自配備 住民投票求め市民ら要請


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
小切間元樹石垣市企画部長(左)に住民投票を実施するよう求める要請書を手渡す市住民投票を求める会の金城龍太郎代表(右から2人目)ら=3日、市役所

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票実施を目指す市住民投票を求める会の金城龍太郎代表らは3日、市役所を訪れ、住民投票を実施するよう求める中山義隆市長宛ての要請書を、小切間元樹企画部長に手渡した。

 住民投票を巡る義務付け訴訟について那覇地裁は8月27日、原告の住民投票を求める会の請求を却下した。

 同会は、判決では市自治基本条例の規定を根拠にした市長の住民投票実施義務は否定されていないと主張。訴訟を通じて得られた資料などからも市長に実施義務があることが明らかになったなどとして「市長としての役割・立場で島の歴史上最大規模かつ明確な市民の請求に誠意を持って応えてほしい」と求めた。

 住民投票を実施しない場合は平得大俣への陸自配備計画に対する住民の賛否について、法的根拠のある正確な割合を公表し、配備場所が平得大俣でなければならない科学的根拠を示すよう求めた。