迫る台風10号、大東島で避難所準備 住民は臨時便の食材買い出し【9月4日午後】


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スーパーで買い物かごいっぱいにパンなどの食材を買い求める住民ら=4日、南大東島のエーコープ南大東店

 【大東地方】特別警報級とされる台風10号の接近を受け、大東地方では4日、役場職員が避難所開設準備を進めたり、住民らがスーパーに食材を買い求める様子が見られた。午前中は太陽が照りつけていたが、午後からは強い雨も降り、港には高い波が打ち寄せしぶきをあげた。

 南大東島では役場職員が朝から県内外からの電話対応に追われながら、避難所開設に向けて動いた。午前中に仲田建匠村長らが出席し、台風対策会議を開き避難所開設などについて話しあった。午後には対策本部を設置し、住民に避難を呼びかける予定。避難所は村多目的交流センターで、既に10人から避難の申し出があるという。

 北大東島でも同日午前中に対策本部を設置し、夕方までに村人材交流センターなどに避難所を開設する予定。

 南大東島では正午ごろ、太陽が照りつける中、エーコープ南大東店で、琉球エアーコミューター(RAC)の臨時航空便で届いたパンなどを多くの住民が買い求めた。

 午前11時ごろからパンの到着を待ちわびていた越智正章さん(85)は「食パンを買いに来た。島ではパンはすぐ売り切れるから早めに待機してるよ」と話した。【琉球新報電子版】

<動画>迫る台風10号、南大東の港に打ち付ける波 https://ryukyushimpo.jp/movie/entry-1185362.html