パパイア黒腐病 本島で初確認 糸満と八重瀬 県病害虫防除技術センター 


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病斑が現れ、黒腐病の症状が出たパパイア(県病害虫防除技術センター提供)

 沖縄県病害虫防除技術センターはこのほど、パパイアの葉や茎、果実が黒く腐敗する「パパイア黒腐病」が沖縄本島で初めて確認されたと発表した。同センターが今年3~8月に県全域で発生状況を調査した結果、計9カ所で確認され、このうち本島は糸満市で3カ所、八重瀬町で2カ所確認された。このほか宮古島市で3カ所、石垣市で1カ所確認された。

 パパイア黒腐病は2002年に石垣市で国内初確認され、その後、12年に宮古島市でも確認された。雨風による伝染や種子伝染などが疑われているが、詳細は不明。パパイアの葉や茎、果実で発生し、症状は灰色の病斑が広がり、腐敗して枯死する。県病害虫防除技術センターは、発病株や果実が伝染源となるとして、見つけた場合は速やかに処分するよう呼び掛けている。