大型で非常に強い台風10号は5日夜、大東島地方にかなり接近している。南大東村では5日午後5時36分に最大瞬間風速48・1メートルを観測した。台風は今後、勢力を維持しながら北上し、沖縄本島地方も暴風となる見込み。予想される最大瞬間風速は大東島地方で70メートルで、厳重な警戒が必要となる。沖縄電力によると、午後7時現在、南北大東村で計390世帯が停電している。
午後7時現在、32市町村107カ所に避難所が設置され、全世帯に避難指示が出ている南大東村と北大東村で計146人、その他の県内20市町村で計193人が避難している。
最大瞬間風速は大東島地方で6日にかけて70メートル、沖縄本島地方で6日かけて35メートルの予想。最接近は大東島地方が5日夜遅く、沖縄本島地方は6日朝の見込み。
波の高さは大東島地方で6日にかけて14メートル、沖縄本島地方で6日にかけて8~9メートルの予想で、猛烈にしける見込み。いずれもうねりを伴っている。
5日午後9時からの24時間雨量は多い所で大東島地方で300ミリ、沖縄本島地方で200ミリとなっている。
台風の接近と大潮の時期が重なり、大東島地方では6日にかけて警報級の高潮となる恐れがある。沖縄本島地方でも海岸や河口付近の低地での浸水や冠水に注意が必要となる。
台風10号は5日午後7時には南大東島の南約70キロの北緯25度10分、東経131度05分にあり、1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心の東側240キロ以内と西側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。【琉球新報電子版】