自己ベストに迫る好走 男子200M3位・石垣喜人 日本パラ陸上 


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T37男子200メートルで3位入賞の石垣喜人(本人提供)

 昨年10月以来の公式戦となったT37男子200メートルの石垣喜人(日本福祉大2年)。久しぶりに体感するレースの雰囲気に「スタート前は緊張感があった」というが、自己ベストまであと0・07秒に迫るタイムで「個人的にはいい出来」と自己評価は上々だ。

 半身まひの障がい区分のT37には4人が出走し、石垣は外から2レーン目。内側2人は自身より持ちタイムが速いため「気にせずに自分のペースで走った。初め30メートルで加速し、後半は力まずに速度を維持した」とレースプランの完遂に注力した。2日目には本職の100メートルが控えており「体にいい刺激が入ったので、100メートルはベストに近いタイムが出そう」と声を弾ませた。


 日本パラ陸上選手権第1日は5日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、女子走り幅跳び(義足・機能障害T64)は昨年の世界選手権(ドバイ)を制した中西麻耶(阪急交通社)が自身の日本記録を更新する5メートル70で優勝した。男子走り幅跳び(義足・機能障害T64)では名護市出身の又吉康十(ゼンリンDC)が6メートル24のアジア新、大会新記録で頂点に立った。他の県勢は、女子車いす800メートル(切断・機能障害T54)で喜納翼が1分53秒60でトップ。男子200メートル(脳性まひT37)は石垣喜人(日本福祉大)が29秒34で3位に入った。男子走り幅跳び(義足・機能障害T63)は山本篤(新日本住設)が6メートル49で優勝し、同やり投げ(上肢障害F46)は山崎晃裕(順大職)が60メートル09で制した。