沖縄県で女性初の政策参与 前県議の亀浜氏 離島、女性分野提言へ


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亀浜玲子氏

 玉城デニー沖縄県知事は7日、新たな政策参与に、前県議で、ハンセン病と人権市民ネットワーク宮古共同代表の亀浜玲子氏(66)を任命し、委嘱状を交付した。県政策参与に女性が就任するのは初めて。亀浜氏は離島振興や女性の地位向上に関する分野について調査・研究し、県に提言する。任期は2021年3月31日まで。亀浜氏は旧平良市議を2期、宮古島市議を3期、2016年から県議を1期務めた。政策参与として「現場に足を運んでニーズを吸い上げ、政策に参考になるようなことができたらと思う」と抱負を述べた。

 玉城知事は「福祉分野での経歴や議員としての経験を生かして、離島の課題克服や新たな可能性を発揮できる基盤づくり、社会のあらゆる分野へ女性が参画する機会の確保など、施策推進にお力添えを期待している」と述べた。

 非常勤の特別職に当たる「政策参与」は稲嶺県政下の1999年に新設された。基地問題や沖縄振興など県政の抱える課題解決を促進するため、知事から命じられた事項を調査、研究、進言することが職務となる。日当は2万7千円。現在任命されている政策参与は亀浜氏のほか沖縄の伝統文化の保存継承、中小企業振興を担当する照屋義実氏と、健康長寿の維持と継承などを担当する一般社団法人「日本予防医療協会」の金城実代表理事の計3人。