行列店「パンダ餃子」8年ぶり復活 熱い声に応え那覇・松尾に


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定番料理の蒸し餃子と小籠包をPRする中国茶館「パンダ飲茶」の崎本宝珠さん(左)と韓満薇さん=3日、那覇市松尾

 【那覇】2000年に創業し、12年間続いた沖縄県那覇市楚辺の通称「裁判所通り」にあった中国料理店「パンダ餃子」が8月29日、同市松尾で8年ぶりに営業再開した。友人や常連客からの熱い要望に応え、中国茶館「パンダ飲茶(やむちゃ)」となって新たにのれんを掲げた。素材本来の味を大切にした手作りギョーザの味は変わらない。

 「パンダ餃子」は手頃な値段で本場の中国料理が味わえることが売りで、当時は行列ができるほど地元客に人気だったという。2012年に店長の崎本宝珠(ほうじゅ)さん(51)が慢性疲労のため閉店を決めた。

 崎本さんは「あの時は子どもがまだ小さくて、注文の料理を作りながら、子どもの面倒も見ていた。いろんなことが重なってとても疲れた」と振り返った。

定番料理の蒸し餃子や小籠包などが味わえる中国茶館「パンダ飲茶」の日替わりランチ

 崎本さんは店を閉めた後、飲食業の代わりに旅行業に参入し、外国人客のツアーガイドなどを務めた。しかし、「ほとんど毎日、知り合いからあの懐かしい味をもう一度食べたいと言われていた。信頼できるパートナーの韓満薇(かんまんび)さんがいたので営業再開を決めた」という。

 新店舗の「パンダ飲茶」は蒸しギョーザなど、中華料理の軽食「点心」を中心に提供する。食材はあぐー豚や石垣の塩など県産食材にこだわっている。崎本さんは「県産食材の特色を生かし、みんなを元気づけたい」と笑顔で語った。

 営業時間は月・火の午前11時半~午後5時半、木・金・土の午前11時半~午後9時半。水・日・祝日は定休日。場所は那覇市松尾1の2の13川村ビル301。