ホームレスへの10万円給付、2人にとどまる 那覇市 住民登録がハードルに


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇市役所

 新型コロナウイルス対策で国民に1人10万円を配る特別定額給付金について、那覇市が把握する市内の路上生活者(ホームレス)32人のうち、給付できたのは2人にとどまった。9日に開かれた市議会9月定例会一般質問で、宮城寿満子福祉部長が小波津潮氏(なは立志会)に答えた。

 同給付金の手続きは、住民票がある市町村で申請する。宮城部長は「住民登録がないホームレスの方々に対しては定期巡回による状況確認の際、給付金について周知した。だが会えなかった方や住民登録をしたくない事情がある方もいて、給付が難しかった」と述べた。

 配偶者からの暴力を理由に、世帯主と離れて暮らす人に対する市の給付件数は44件、75人だった。