「私の会見に問題があるんだろうな」 記者とのやりとりで菅官房長官が反省の弁


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菅義偉官房長官

 【東京】「私の会見に問題があるんだろうなあという風に思う」。自民党総裁選に出馬している菅義偉官房長官は9日夜の日本テレビ番組で、政府のスポークスマンとしての自身のこれまでの姿勢について反省を口にした。

 安倍政権の路線継承を訴える菅氏は、首相になれば説明を尽くす考えを強調した。菅氏の会見を巡っては、東京新聞の望月衣塑子記者の質問に対して、「あなたの要望に応える場所ではない」と発言するなどしてたびたび批判を浴びた。

 番組は世論調査の結果、現政権を評価しない理由として「長期政権のおごりが生じた」が最も多く、次期首相に必要な能力で「国民への説明責任」が挙げられたことを紹介。総裁選に立候補している石破茂元幹事長、菅氏、岸田文雄政調会長の3氏に見解をただした。菅氏は調査結果に「そうした批判は謙虚に受け止める」と話した。

 石破氏は「ご飯論法」とも言われた安倍政権の説明姿勢に「Aを聞かれているのにBと答えたら議論がかみ合わない」と疑問視した。岸田氏は「こういった指摘は謙虚に受け止めなければならない。国民の協力を引き出す政治、リーダーが求められている」と訴えた。