嘉手納・普天間の騒音 8局で基準値超え 夜間の発生回数は減少


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 県は10日までに、米軍嘉手納基地と米軍普天間飛行場の2019年度航空機騒音測定結果を公表した。騒音指標Lden(エルデン、時間帯補正等価騒音レベル)でみると、嘉手納基地周辺では19測定局中6局で環境基準値を超過した(前年度比2局減)。最大は北谷町砂辺局の66デシベルだった。普天間周辺では13局中2局で基準値を超過した(前年度同数)。県の松田了環境部長は騒音の状況について「前年よりも騒音レベルは若干低いが、全体的にみると高い状況が続いている」としている。

 うるささ指数(W値)でみると、嘉手納基地周辺で最も騒音の値が高い砂辺局は18年度が85だったのに対し、19年度は84だった。普天間周辺は最も高い宜野湾市上大謝名局が18年度が84だったのに対し、19年度は80だった。前年度より改善したが、10年単位でみると横ばいの水準。

 午後10時から午前7時までの騒音発生回数は嘉手納.普天間とも18年度より減った。月平均でみると嘉手納の屋良Aが最多で85.2回(18年度108.3回)、嘉手納が69.9回(同100.6回)、美原が78.5回(同91.4回)、砂辺が63.1回(同76.8回)だった。普天間は上大謝名が19.5回(同34.4回)、新城が16.8回(同34.6回)、野嵩が11.8回(同21.1回)だった。