那覇市立病院、救急診療を当面休止 緊急手術後に患者のコロナ判明 医師ら28人自宅待機


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那覇市立病院

 那覇市立病院は11日、救急搬送され緊急手術した患者に新型コロナウイルスの感染が確認されたことから、手術に携わった医師や看護師ら28人を濃厚接触者として自宅待機を命じたと発表した。救急診療を当面、休止する。自宅待機の医師は6人で、一部診療科の入院も制限する。

 同院によると、感染が確認された患者は8日に救急搬送された。数時間で結果が出る抗原検査で陰性だったため、防護具などを使わずに通常の態勢で手術に当たった。しかし抗原検査と同時実施したPCR検査では陽性だったことが10日、判明した。
 同病院は手術に関わった医師ら28人を自宅待機とし、医師らと接触した職員61人もPCR検査を実施するなど健康観察を続けている。

 県が10日に新規感染者として発表した医療関係者4人は市立病院の看護師ら職員だったと明かした。8日までに感染が確認された医師2人の接触者で4人とも無症状だが、入院させているという。