卓球の2020年度県中学校対抗団体戦大会が12日、名護市の21世紀の森体育館で行われ、男子は中城が、女子は宮里がそれぞれ決勝リーグで3戦全勝し優勝した。男女上位8校は、12月に行われる第21回全九州選手権中学生の部県予選のシード権を獲得した。新型コロナウイルスの影響で、今大会はシングルス戦5本で行われ、男子は11校、女子8校が参加した。
1年の吉田、堂々プレー 公式戦デビュー勝利で飾る
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2年生が主力の中城で、1人だけ1年生で出場した吉田大起が堂々としたプレーで中学で初の公式戦を飾った。
2試合目の名護との一戦は2―2で、勝負は最後の5番手の吉田に託された。吉田が1セット取ると、名護の吉田充希が2セット目を取り返すシーソーゲーム。勝利を急ぐあまり、サーブやレシーブが乱れる場面があった。
「自滅する部分があった」と修正し、臨んだ第3セット。相手を左右に揺さぶり得意のフォアハンドで得点を重ね、最大5点の連続ポイントも決めた。3、4セットは終始主導権を握って優勝を決めた。
試合後、吉田は「対応スピードの遅さやバックハンドの精度がまだ低い」と1年生らしからぬ落ち着きでゲームを冷静に振り返り、さらなる飛躍を誓った。
(上江洲真梨子)
2枚エース躍動 宮里、九州上位進出狙う
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女子は、県大会シングルスで16強以上の選手を3人擁する宮里が安定した強さで優勝を飾った。
コースを広く使い相手を揺さぶるカットマンの安里和華に、フォアで強烈なスマッシュを決める国広沙希主将を2枚エースとして、相手を寄せ付けない。安里の父で、昨年度同校の外部コーチに就任した千コーチ(49)は「反応スピードが速く距離感を取るのがうまい」と娘の活躍に頬を緩ませた。
昨年、チームは全九州卓球選手権に出場するも決勝トーナメント進出を逃した。
国広は「九州で上位を狙うにはまだ通過点。先輩たちを超える成績を残したい」と年末に行われる県予選での優勝やその先の九州大会での上位進出を狙う。