沖縄タイムス社長が謝罪 不正受給社員は2人、借り入れ含め200万円


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社員の持続化給付金の不正受給を受け、謝罪する沖縄タイムス社の武富和彦社長(中央)ら=那覇市久茂地の沖縄タイムス社

 沖縄タイムス社(武富和彦社長)は13日、同社総務局付の40代男性社員が個人事業主を対象にした持続化給付金100万円を不正受給したことに関し、記者会見を開いた。同社は内部調査の結果、40代男性社員が緊急小口資金や総合支援資金計80万円を不正に借り入れていたことが新たに判明したと発表した。また30代の関連会社男性社員も緊急小口資金20万円を不正に借り入れていた。

 さらに編集局技術職の30代と40代の男性社員2人も持続化給付金受給の説明を受けていたことも明かした。編集局の社員2人は説明を受けたのみで実際に申請はしていないという。同社は検証委員会を設置して事実関係を調査し、経営陣も含めて何らかの処分をする方針。

 武富社長は会見冒頭、「日常の経済活動が制限されている中、たくさんの事業者はじめ県民の皆様が、危機的な経営状況、厳しい生活環境を乗り切ろうと日々努力を重ねているさなか、中小企業や個人事業主、生活困窮世帯の救済を目的とした国の制度を悪用した行為は法律に反するというだけでなく、人や社会を欺く反社会的行為であり、決して許されるものではない。沖縄タイムス社を代表して心よりおわび申し上げます」と謝罪した。【琉球新報電子版】