男子ハンマー投げ 中部商・アルサランシャキルが好記録で優勝 国体選考会


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男子少年ハンマー投げ 61メートル95の好記録で優勝したアルサランシャキル(中部商業高)

 陸上の第75回国体選考会(三重国体1次選考会)は13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。

 男子オープン三段跳びの屋良太章(友睦物流)が自身の持つ県記録を1センチ更新する15メートル85を跳び、優勝した。男子A(高校1~3年)ハンマー投げではアルサランシャキル(中部商高)が61メートル95で頂点に立ち、男子共通円盤投げと合わせて2冠を達成した。

 ハンマー投げのアルサランシャキル(中部商高)の3回目。1ターン目でハンマーのヘッド(重り部分)をサークルにこすらせたが、勢いは衰えない。遠心力で速度を増し、放ると同時に「いけえ!」と叫んだ。記録は自己ベストを2メートル以上更新する61メートル95。「フォームが良くなってきた」とうなずいた。

 コロナ禍の充電期間、試技に入る時の両足を上下から左右並行にするなどフォームを見直した。下半身の筋力強化も奏功し、成功した5本のうち4本が60メートル超で「安定感が増した」。全国ランキング1位の64メートル台も射程圏内だ。

 10月下旬の全国高校大会2020に向け「負ける前提は全くない。67メートルを目指す」とさらなる高みを見据える。