沖縄 コロナ新規感染減少「小康期」に 専門家会議、来月に検査件数を倍増


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 新型コロナウイルス感染症対策について医師や専門家らが話し合う沖縄県の専門家会議が14日、県庁で開かれた。

 会議では、県内の新規感染者数が減少しており「小康期」にあるとして、今後警戒レベルを現状の第3段階から第2段階に移行する可能性などを議論した。10月以降は、9月時点で約970ある検査件数を倍以上にまで増やす方向性を確認した。

 県の糸数公保健衛生統括監は、警戒レベル2への引き下げを視野に入れた上で「新規感染者数が非常に重要で、注意深く見る必要があるという意見があった」と指摘。その上で「若い人が検査を受けているかという視点も重要で、検査を受けやすくすることも必要だ」と強調した。民間や県外の機関と連携するなどして、今後は妊婦や基礎疾患がある高齢者などを含め、検査を促す基準を明確にしていく方針を示した。

 県内の感染状況が小康期にあり入院患者も減少しているとして、新規感染者の自宅療養をなくし、宿泊療養施設と入院に統一すべきとの意見が出た。一方で、自宅療養が県民の中で浸透しているため、そのまま継続した方がいいとの声もあった。入院患者の取り扱いについては、今後開催される「新型コロナウイルス感染症関係病院長会議」の意見も踏まえるとした。

 秋から冬にかけて流行するインフルエンザ対策については、流行した際の相談の受け皿の医療機関として、小児科が中心になるフローチャートを整備していく方向性を示した。