偽ブランド品、輸入差し止め点数7割減 沖縄地区税関


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄地区税関が2020年上半期に輸入を差し止めした偽ブランド品など=11日、那覇港湾合同庁舎

 沖縄地区税関は14日までに、2020年上半期(1~6月)の偽ブランド品など知的財産侵害物品の、輸入差し止め状況を発表した。差し止め件数は前年同期と比べて36.6%減の85件で、差し止めした物品点数は同70.1%減の306点だった。

 中国からの輸入が最多で全体の92.9%を占める79件だった。中国からの輸入は10年の統計公表開始以来、差し止め件数、品数共に最多が続いている。

 差し止め件数が多かったのはバック類、衣類、靴類で全体の7割以上を占めた。差し止め点数が最も多かったのはTシャツなどの衣類で118点だった。

 差し止め件数や点数が減少したことについて、税関は「輸送経路が多様化し、沖縄に直接輸入されるケースが減少傾向にあることが要因の一つとして考えられる。引き続き知的財産侵害物品の取り締まりや啓発教育を強化していく」とした。