卓球Tリーグ・オールスター 宇田、4連続失点で失速 敗戦、収穫に


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
日本代表―Tリーグ選抜 日本代表の宇田幸矢(琉球アスティーダ)=東京都内(C)T.LEAGUE

 卓球Tリーグのオールスター戦「2020JAPANオールスタードリームマッチ」が14日、東京都内で無観客で開催された。試合は特別ルールで行われ、第1部は日本代表とTリーグ選抜が対戦し、男子が5試合、女子が4試合を1ゲーム制で実施。第2部は日本代表の男子と女子が対戦した。琉球アスティーダからは、戸上隼輔がTリーグ選抜として、宇田幸矢が日本代表選抜として出場した。

1部3試合目で登場した宇田は田添響(岡山リベッツ)に4―11で敗れ、7試合目の戸上は張本智和(木下グループ)に10―11で惜敗した。琉球アスティーダの吉村真晴はテレビ中継でプレー解説を担当した。東京五輪代表で男子の張本と丹羽孝希(スヴェンソン)、女子の石川佳純(全農)らが日本代表として出場。出場予定だった水谷隼(木下グループ)は体調不良のため欠場した。トップ選手にとっては3月の国際試合以来、半年ぶりの実戦となった。

 日本代表選抜の宇田幸矢は良いところを出せぬまま4―11でTリーグ選抜の田添響(岡山リベッツ)に敗れた。1ゲームのみという特別ルールでは相手を崩すチャンスを見つけられなかった。しかし、久々の実戦に「短い時間しかできなかったが、緊張感のある試合は今後につながる」と振り返った。

 いきなり4連続失点を喫し、首をかしげた。特に4失点目は1月の全日本選手権優勝に強力な武器となったチキータを封じられてのもの。後陣に下がってラリーで1点返したが、得意の回り込みフォアも入らずにさらに離されて1―7に。その後も苦しい展開を打開できずに終わった。

 宇田は「プレー自体は悪くなかったが、田添選手が自分以上によかった。Tリーグと同じように体育館で卓球台1台でやることは経験になる」と話し、敗戦も収穫とした。

 最新の世界ランク(4月時点)は35位で日本人4位。昨年のリーグは東京のメンバーとして優勝に貢献し、ベストペア賞に輝いた実力者。11月開幕のTリーグで琉球のエースとしての活躍が期待される。