出動遅れや救急措置過誤、浦添消防が今月中に不祥事検証委


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添市消防本部

 【浦添】救急出動遅れや気管チューブの誤挿管など、不祥事や事故が相次いでいる浦添市消防本部(嘉味田朝消防長)は16日、外部の有識者を交えた常設の「コンプライアンス推進委員会」を同本部内に9月中にも立ち上げ、原因を検証し、再発防止策を議論する方針を示した。同日の浦添市議会本会議一般質問で、嘉味田消防長が濱崎早人氏、伊礼研一氏の質問に答えた。

 同本部によると委員は十数人で、複数の有識者のほか、同本部の管理職、市職員らで構成する。委員長は嘉味田消防長が務める予定という。同本部職員に向けた行動指針などを策定する方針。

 同本部では8月、40代女性から119番通報を受けた際、新型コロナウイルス感染を職員が疑った結果、救急出動が遅れ、その後死亡が確認された。

 2月には90代女性を緊急搬送している際に気管チューブを誤って食道に挿入し、その後、女性が死亡した。7月には劇薬のアドレナリンを紛失した。昨年7月には職場内でのパワーハラスメントが発覚した。