赤土被害「サポートを考えたい」 玉城知事が宜野座の現場を視察


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
赤土をかぶった海ブドウを視察する玉城デニー知事(中央)=16日、宜野座村

 【宜野座】台風での大雨による赤土流出で、沖縄県宜野座村内の海ブドウやモズクの養殖業者が被害を受けている問題で、玉城デニー知事は16日、同村内の養殖業者などを訪問し、被害状況や赤土流出防止対策などを視察した。

 村内の海ブドウ養殖業者では、8~9月に相次いだ台風による赤土流出で、被害額が数百万円に上った。玉城知事は業者で海ブドウが赤土に覆われた様子などを確認した。村漁業協同組合の仲栄真盛昌組合長は赤土流出防止の徹底を求め「(いけすで使う海水の)地下からのくみ上げや、取水パイプを沖合に延ばすことなどが必要だ」と訴えた。

 當眞淳村長らは農地への緑肥設置など村の赤土流出防止対策などを説明した。視察を終えた玉城知事は「(赤土対策で)枠組みとして県の予算が使えない点や一括交付金が有効に活用できそうな点など、部局横断的に協議していきたい」と述べた。水産業者への対応については「村と一体となってサポートできるか考えなければならない」とした。