オンラインで就業体験 与那原町と沖女短大 学生6人、町の課題話し合う


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ズームを使って照屋勉町長(左上から2人目)や与那原町職員と会話をする沖縄女子短期大学の学生ら

 【与那原】与那原町と沖縄女子短期大学(平田美紀学長)は9日、同大学生らを対象にしたオンラインでのインターンシップ(就業体験)を開催した。同大では毎年、町役場でのインターンシップを実施しているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用して開催することになった。

 インターンシップは9~11日の3日間行われた。参加した学生は6人。初日の9日は町総務課職員の桑江ゆうなさんから町の歴史や文化、町の業務内容について話を聞いた。同日午後は職員が働くことの意義などについて語り、仕事に対する理解を深めた。

 10、11日には町が抱える課題について話を聞き、解決方法を学生らで話し合った。課題は選挙で若者の投票率を上げるための方法や公共交通機関の在り方、コロナ禍におけるイルミネーションの点灯についてなど。6人は、それぞれの課題についての解決方法を練り上げ、18日に発表会を開く。

 参加した総合ビジネス学科2年の金城咲綾(さや)さん(20)は「本来ならば、実際に役場に行って職員の方が働く現場の雰囲気を実感したいが、ズームでコミュニケーションを取って、仕事や与那原町のことを深く知ることができた」と語った。教学課就職・インターンシップ担当の津波古吟枝(おとえ)さんは「今後ますますオンライン形式の業務が増えていくと思うので、学生たちに大きなメリットにつながる」と期待した。