1年生友利が女子円盤V 初のユニホーム「気合入った」自己新 県高校新人陸上


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 陸上の第47回県高校新人対抗選手権大会の第1日は18日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで19種目が行われた。女子円盤投げで友利晟弓(那覇西)が、42メートル02で自己ベストを更新し、7月の県高校総体に続き優勝を果たした。男子走り幅跳びは下地隆貴(那覇)が6メートル50で初優勝。400メートルリレーでは那覇西が男女そろって栄冠を手にした。大会は20日まで同スタジアムで開かれる。

女子円盤投げ決勝 42メートル02の記録で優勝した那覇西の友利晟弓=18日、沖縄市のタピック県総合ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 約1年間、足踏みしていた自己記録を更新する投てきは1投目だった。友利晟弓(なるみ)は円盤を放つ瞬間、イメージ通りに顔の高さから腕をしならせるよう力を伝え振り切った。「感触はいい」。自信はあった。それでも記録を聞いた時は「率直にうれしい」と驚きを隠せなかった。

 今年初め、伊良波中3年で円盤投げ日本中学記録の更新が期待されたが、コロナウイルスの影響で大会、記録会が中止に。進学後も思うようなトレーニングができない状態にあった。ただ環境が変わったことで、走り込みによる下半身の強化など、高校から始めた練習内容が確実に成長へとつながっている。

 5人が欠場し、競技者は3人だけ。次の投てきが早く回り、心の準備が追い付かなかったという。目標の45メートルには及ばなかったが「いろんな状態に対応できるメンタルも必要」と学びもあった。

 特注のため、県高校総体には間に合わなかった那覇西のユニホームを初めて着ての出場となり「気合が入った」と決意を新たにした様子。予定される九州大会のほか、10月に広島で開かれる全国高校大会の出場も決まっている。「モチベーションは上がっている。楽しく悔いのないようにしたい」と気を引き締めた。

(謝花史哲)