全国最下位の沖縄県民所得、河野太郎沖縄相「数値目標決め向上支援」


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沖縄振興や新型コロナ対策などで意見を交わす河野太郎沖縄担当相(右)と赤嶺昇県議会議長=19日、県議会

 河野太郎沖縄担当相は19日の赤嶺昇県議会議長との面談で、全国最下位の県民所得や子どもの学力の問題について、「ある程度数値の目標を決めて、どう達成するかの具体的な方策を相談しながらサポートしていきたい」と述べた。

 赤嶺議長は沖縄の出生率の高さの一方、所得の低さや県内の子どもの貧困率が全国平均の約2倍である現状などを説明。河野氏が沖縄振興予算の精査に意欲を示していることに「私はその通りだと思う。しっかり精査してもらって、沖縄にとって何が必要か、腹を割って話すことが極めて大事だ」と述べた。

 県議会から(1)沖縄振興予算の確保(2)新たな過疎対策法制定での地理的条件などへの配慮(3)尖閣諸島周辺の安全確保(4)新型コロナウイルス感染症対策の財源確保(5)国民健康保険事業への財政支援(6)日米地位協定改定や普天間飛行場の運用停止など基地対策―の6項目を要望した。