「プログラミング楽しい」名護市・屋部小で遠隔授業 久留米大の学生が企画・運営 


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久留米大学の学生の遠隔授業でプログラミングを学ぶ屋部小学校の児童ら=15日、名護市屋部の同校

 【名護】名護市立屋部小学校(山城祐市校長)は15日、福岡県の久留米大学商学部の学生の協力を得て、プログラミングをオンラインで学ぶ遠隔授業を実施した。参加した屋部小パソコンクラブの児童らは「プログラミングは楽しい」と目を輝かせながら課題に取り組んだ。

 遠隔授業は8、15、29日の3回の予定。屋部小から実施を依頼された、名護市内の子どもたちのために無料のプログラミングクラブを運営する「Coder Dojo(コーダー道場)名護」の安藤元気さんが、久留米大学に協力を求めて実現した。

 実際の授業は久留米大商学部の学生たちが企画と運営を務めた。

 15日は6校時の午後3時5分から50分まで、久留米大の教室から学生サークルteam.csvのメンバーが先生役を務め、遠隔授業が配信された。

 参加した屋部小パソコンクラブの児童26人(4~6年生)は、プログラミングができるマイクロコンピューター「マイクロビット」を使用し、○や×、船の形などを設定通りに点滅させる方法を学んだ。児童らは「丁寧に教えてくれるので分かりやすい」「プログラミングにもっと興味を持てた」などと話し、充実した表情を見せた。

 久留米大商学部3年の田中亜弥さん(20)は「仕事や作業を進めるときに、まず順番を考えるというプログラミング的思考が求められる。子どもたちの今後の生活に少しでも役立てることができたら」と期待した。

 コーダー道場名護の安藤さんは「名護は都会から離れているが、今回の遠隔授業が子どもたちの学びの新しい形の一つになった。名護にいながら、これからも進んだ技術を楽しく学んでほしい」と話した。