宮古の兼島幸祐・牧志侑武(あつむ)ペアがフルセットまでもつれ込んだ接戦を制した。
5セット中3セットでジュースとなる展開。兼島は無回転サーブのナックルで攻め、中盤まで2―1と優位に試合を進めた。
しかし、第4セット以降「手首に力が入りすぎてしまった」とサーブが不調になり、巻き返しを許した。球が高く浮いたり、台をそれたりとミスにつながった。
ここぞの場面で窮地を救ったのは後輩の牧志だった。最終セット。ジュースにもつれるが、2連続得点で勝利をたぐり寄せた。1点目は「とにかくミスしないように心掛けた」と相手のサーブを丁寧に返球し、王手をかける。最後は回転の利いたサーブで相手に捉えさせず、勝負を決めた。
根木貴光監督は「結果を残せたことは収穫。しかし、勝ったというよりも勝たせてもらった印象。サーブの精度を上げることなど課題は多い」とさらなる技術向上を求めた。
2人はそれぞれの修正点を見据えつつ、シングルス決勝での対戦を熱望。「団体戦も勝利して3冠を目指す」(兼島)と互いに闘志を燃やしていた。
(大城三太)