首里城の破損瓦で花壇を 「ふっかつしますように」願い刻む 那覇・壺屋小


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メッセージを書いた首里城の破損瓦を花壇に並べる那覇市立壺屋小学校の児童ら=21日、那覇市牧志の同校

 昨年の火災で焼け落ちた首里城の瓦を使って花壇を製作する企画「リメンバー首里城大作戦」が21日、那覇市立壺屋小学校で始まった。同校児童は瓦の破片に「首里城がふっかつしますように」などと願いを書き、一つ一つ丁寧に並べていった。花壇は22日に完成する予定。

 県などは首里城の瓦を利活用するアイデアを募集し、19件の取り組みを認定。リメンバー首里城大作戦はその中の一つで、壺屋おやじの会が申請した。

 花壇は小学校の正門から校舎に向かうスロープの両脇に設けた。首里城の記憶をいつまでも残し続けられるようにと願いを込め、首里城の瓦屋根をイメージした仕上がりにするという。

 瓦の裏には、首里城の再建を願うメッセージのほか「コロナがなくなって、みんなが楽しく暮らせますように」など、新型コロナウイルスの収束を願うメッセージも多く書かれていた。

 花やチョウの絵を描いた2年の山内茜乃さん(8)は「大切な首里城の瓦だから、きれいに描こうと思った」と話した。