子育ての「困った」語ろう 26日オンラインで「凸凹ゆんたくサロン」 福祉のプロと知恵を共有


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 疲れて帰宅すれば家事に追われ、子どもはきょうだいげんか、「ママー!」の叫び声。思わずため息が漏れる子育ての毎日で、ちょっと元気が出る知恵やアイデアを出し合いませんか。一般の参加者が福祉のプロたちと語り合い一緒につくる「凸凹ゆんたくサロン」(凸凹ゆんたくサロン、琉球新報社共催)が26日午後8時からオンラインで開かれる。テーマは「コロナ禍の困りごと、どう対応してる?」。主催者は広く参加を呼び掛けている。

 子育て中は時間がないのに加え、新型コロナウイルスの影響で子どもと家にこもる時間が増えたり、外で息抜きをする機会が減ったりもする。小さな我慢や頑張りも積もると大きなストレスになる。専門家に相談するほどではないが、しんどさを乗り越えるちょっとした工夫や知恵を出し合い、明日への元気を持ち帰るのがサロンの目的だ。

 お手伝いしてくれるのは、発達障がいがある双子の娘との日々を描く「ひなとかのんのおひさま日記」の作者・森山和泉さん、沖縄市の放課後等デイサービスIMUAの山城健児さん、長く若者支援に関わり、7月にNPO「はじめました。」を立ち上げた坂本将吏さん。参加者が安心でき、それぞれの力を引き出す場づくりを手助けしてくれる。

 当日はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用し、顔や本名は出さなくても構わない。申し込みはGoogleフォームから。24日締め切り。問い合わせは編集局社会部(電話)098(865)5158。

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私たちが手伝います

森山和泉さん

 [森山和泉さん]
 もりやま・いずみ 琉球新報で連載10年になる「ひなとかのんのおひさま日記」のほか、漫画やエッセーを執筆。発達障がいがある双子の大学生「ひな」「かのん」のママで、地域の小学校で支援級に在籍する子どもたちをサポートする日々を送る。大事にしているのは「なじんでいく心」。サロンでは「みんなでまあるく手をつなぐ関係ができるといいな」とする。1969年生まれ、兵庫県在住。

坂本将吏さん

 [坂本将吏さん]
 さかもと・まさし 作業療法士。認定NPO法人侍学園スクオーラ今人沖縄校(東風平町)、アソシアJobCamp(北谷町)などで若者支援に関わる。大事にしているのは「体験を経験にする。経験をシェアする。経験から学び合う。ピアサポート」。サロンでは「経験をシェアして学び合える場を作りたい。すてきな場ができる予感にワクワクしている」と話す。1979年生まれ、八重瀬町在住。

山城健児さん

 [山城健児さん]
 やましろ・けんじ 社会福祉士。放課後等デイサービスと相談事業所のIMUAを運営するフレキシムア(沖縄市)社長。大切にしているのは「からだ・こころ・ことば」のつながり。サロンでは「何気ない体験や経験をおしゃべりすることで、誰かの気付きになり、輪が広がるといいな。来ると元気になるサロンをみんなで創り上げたい」と期待する。1965年生まれ、うるま市在住。