「国際通りブランド」世界に発信 通販サイト立ち上げへ 商店会がデジタル部会新設


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新たに立ち上げるECサイトと結び付ける那覇市国際通り商店街振興組合連合会のホームページ

 那覇市の国際通り周辺にある四つの通り会でつくる「那覇市国際通り商店街振興組合連合会」(真喜屋稔理事長)は21日までに、連合会内にデジタル部会を新設し、インターネット上で組合員の商品を販売するEC(通信販売)サイトを立ち上げることを決定した。国際通り周辺の事業者らは新型コロナウイルス感染症による買い物客の減少で、経営に深刻なダメージを受けている。ECサイトで「国際通りブランド」を世界に発信し、経営基盤の強化を目指す。

デジタル部会を新設し、ECサイトの運営を開始する「国際通り商店街振興組合連合会」の(左から)真喜屋稔理事長、石坂彰啓事務局長=18日、那覇市の国際通り

 ECサイトの立ち上げは「奇跡の1マイル再び! 頑張れ国際通り応援プロジェクト」の一環で、年内にもサイトの運営を始める。デジタル部会はITに詳しい組合員らを有志で募り、国のIT導入補助金や「GoTo商店街」などの予算を活用して運営していく考え。

 元々、同連合会のホームページは閲覧回数が多いという。新たに立ち上げるECサイトも同ホームページと結び付けることで相乗効果を狙う。また、商売人らがSNS(会員制交流サイト)などを使って自らの商品を発信できるよう、技術面もサポートしていく。

 連合会の真喜屋理事長は「事業者らは場所を最大の利点にして商売を続けてきたが、感染症で状況は一変している。(ECサイトを通して)これからの国際通りを全世界に売り出していきたい」と狙いを語る。石坂彰啓事務局長は「商売人らが土産品などの『おいしい食べ方』を動画や写真で紹介したり、ネット専用の商品が出てきたりしても、面白い」と語った。