沖縄、コロナの警戒レベル「第3段階」維持 玉城知事「改善傾向足踏み」


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 玉城デニー沖縄県知事は23日、県庁で会見し、新型コロナウイルス感染症に関する県の警戒レベル指標について、現在の第3段階(感染流行期)を維持すると発表した。連休明けに第2段階(流行警戒期)へ引き下げるとの見方もあったが、判断を据え置いた。理由について玉城知事は「(療養者数や新規感染者数が)連休前の順調な改善傾向と比較すると、(改善の)ペースが足踏みしているような状態だ」と述べた。

 今週いっぱいは県内の感染状況の傾向を注視し、28日に改めて県の対策本部会議を開いて状況の把握と警戒レベルの検討を行うという。4連休中の県をまたぐ人の移動について、玉城知事は「第2波」の要因の一つとなった7月の4連休と、ほぼ同規模の人数だったとの推定を明らかにした。那覇空港に設置するサーモグラフィーで発熱を検知した件数はゼロだったという。

 玉城知事は「人の移動が活発になったことによる影響はしっかりと見極めないといけない。最大2週間は見たいが、経済を回していくためには、指標の数値の分析を早め早めに行いたい」と述べた。

 県内の感染状況については「何とか大きな山は乗り切ったが、まだ局所的に感染の火種が残っている」と述べた。県民や事業者に対し、日頃からマスク着用や手洗いなど感染防止策に取り組むよう呼び掛けた。