玉城知事の政策参与任命を疑問視 野党「選挙に関連」 沖縄県議会


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沖縄県議会

 玉城デニー知事が今月7日に前県議の亀浜玲子氏を県の政策参与に任命した件に対し、野党の座波一県議(沖縄・自民)は24日の県議会代表質問で、「県議選候補擁立一本化に伴うバーターで県政の私物化」などと疑問視した。玉城知事は「亀浜氏の実績を高く評価する声は多い。そのことも踏まえて、適材適所で県政の政策に意見をしていただきたいということで登用した」と反論した。

 亀浜氏は旧平良市議と宮古島市議を計5期、県議を1期務めた。再選を目指して今年6月の県議選に立候補する意欲を示していたが、革新系候補の分裂出馬を回避するため断念した経緯がある。

 玉城知事は亀浜氏の政策参与としての職務として、離島振興や女性の地位向上、子どもの貧困対策を挙げ、新型コロナウイルス拡大に伴う社会情勢の変化などに対応した政策にも生かすとした。

 座波氏は「女性の参画・登用には異存はない。大事な仕事ならば、なぜ当初から人事がなかったのか。明らかに選挙との関連性がある」と批判した。